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高前田乾隆窯

〒988-0161
宮城県気仙沼市
赤岩高前田222

TEL.0226-23-6603

2024年の初仕事

平泉展「明」

2024年の今年も、東京 六本木の国立新美術館での平泉展に絵画の出品をしました。
1点は「明」(めい)です。私の絵画は水彩印描と名付けています。それは使用する絵の具に不透明水彩絵の具を用い、手法は版画と同じように筆を使わずなんらかの版を用いて絵を描いているからです。
「明」は1日の初め1年の初めを象徴する日の出です。希望や期待を込めて海上に輝く太陽を心象風景的に印描しました。
もう1点は「新生」(しんせい)です。この作品には、生きとし生けるもの全てが自然の摂理に従って生を全うして欲しいと思う願いを込めて作りました。その中には、人間の子どもたちの健やかな生長や人生も含まれています。
1月24日に始まった平泉展は2月5日までの開催です。コロナ騒ぎも収まってきたようなので、私も28日に会場に行って観てきました。
平和 の泉の如く優しく温かい雰囲気のある作品展でした。
私 にとっての初仕事はもう一つあります。それは作陶に欠かせない薪割りです。昨年末に伐採して45センチの長さに切り揃えて山から運び出した赤松の丸太を、登り窯の燃料になるように割る仕事です。
割ればいいという訳には行かないのです。窯焚きの時投入しやすいような太さに揃えて割る事が望ましいので、薪割りというよりも薪作りと思って一本一本丁寧に割らなければなりません。正月半ばから手伝いの人と始めていますが、まだまだ終わりません。間もなく2月。私の子どもの頃のお正月は2月の最も寒い時です。旧正月が過ぎたら新春です。初仕事の薪作りを終えて次の春の仕事に取りかかります。