menu

高前田乾隆窯

〒988-0161
宮城県気仙沼市
赤岩高前田222

TEL.0226-23-6603

季節がかわる

「初雪」

この作品は昨年11月25日にこの山家周辺に降った今冬の初雪を水彩印描で心象風景として表現したものです。F -10号のこの「初雪」は今年の第77回日本アンデパンダンに出品する2点のうちのひとつです。

初雪といっても紅葉したカエデの葉とその向こうの木々をうっすらと覆って、秋の彩りを一層美しく引き立てています。
雪
この地方は例年11月下旬に初雪が降ります。その後小春日和があったリして穏やかな天気の日々のうちに新年を迎えることが多いのです。最も寒い時季は旧正月の頃です。

今年は2月10日が元日でしたが、明けがたの最低気温が-5℃ぐらいの日が続いても日本海側や北海道のように大雪になることはなく、夏の水不足さえ心配されていました。

立春を過ぎたとはいえまだまだ冬の気分の抜けないこの頃ですが、山家の近くでも枯れ草を手で掻き取って見れば、フキノトウの赤ちゃんが頭をもたげ、日当たりの良い家の庭先では梅の花が咲き始めているのです。

ところが自然は季節の辻褄を合わせるかのように、2月下旬には雪の日を用意していました。22日に降った雪は山家で15センチ積もって、住まいや窯の周辺の雪かきに一汗かかされました。

その後冬の締めくくりのように26日の夜には強風が吹き出し明け方からは細かい雪が降って地面を白く覆ったのです。

しかし、地の中は春に向かい出しています。名残りの雪も昼には解け始めています。

間もなく3月。11日はあの忌まわしい大震災に見舞われた日。当窯も大切な窯が被災し、多くの人々の支援によって再興が叶い現在も陶芸の仕事ができるようになりました。今年も、感謝の気持ちを抱いて陶芸作品の制作に取り掛かっています。