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高前田乾隆窯

〒988-0161
宮城県気仙沼市
赤岩高前田222

TEL.0226-23-6603

144回目の窯焚き

144回釜炊き

暑い夏の報道がつい先日まで続いていたと思っていたら、近頃は北の地域からの雪の便りも届き始め、季節の変化に実感するこの頃だ。
10月28日29日に登り窯を焚いた。この地に腰を据えて45年が 過ぎ、窯焚きも144回目になる。天候や作品そして燃料となる薪の状況によって窯焚きの対応にも違いがあるものの、近年最も難しいのは、自分の年齢による対応能力の変化にどのように向き合うかということである。いわゆる、勘が鈍ってきたということである。それでも友人2人の力を借りて無事に窯焚きを終えることが出来た。
自分の仕事に置いて窯焚きは1番大切な事とは思うが、ほかにも気を抜いてはいけない仕事がある。今1番に控えている作業は来年に使用する薪の準備である。年内に樹齢30年から40年程の赤松の伐採をして、正月明けにはその松を割って投入する薪を作るのだ。その後には、今乾燥させている粘土を臼で砕き、土つくりが待っている。勘が鈍ってきても身体が覚えている能力を生かして感性を込めた作品を仕上げたいと思っている。