私の瑠璃釉「るりゆう」
焼き物で瑠璃色という場面、青色の代名詞としても使われます。しかし、私の瑠璃釉にはこだわりがあります。それは、野鳥のオオルリの羽根のような色を出すことです。絵の具の群青色の奥に、光の当たり方の違いによって、目に入る色が変わる深みのある群青色を出すことです。
一般的には、青色を出すためには酸化コバルトを使用しますが、私の場面は、酸化コバルトを使うだけではなく、土も釉も身近にある素材を活かし、登り窯で薪を燃料として高火度で焼成します。瑠璃釉の作品は、私にとっては夢の色ですが、理想の色に焼きあげることはとても難しく、毎回苦闘して焼きあげています。
初窯
今年の初窯は、3月18日に火を入れ19日の2日間焚きました。1月は薪割りをし、2月から成形を始めて3月の上旬に終えての火入れでした。1978年に始めてから131回目の窯焚きです。
窯出し
窯出しは、2日後の3月21日でした。作品に支障の無いように、少しずつレンガを取り除き、窯の中の温度を下げてから、作品を取り出します。今年の初窯は、自分にとっては特別な思いがあります。それは、この新しい作品を持って、神戸市での初の作品展に臨むということです。
甥の結婚式
甥の結婚式で、能楽の高砂の中の小謡「四海波」と「高砂」を謡いました。間違い無く謡いきりましたが、以前に比べたら声の張りが衰えていることを自覚しました。しかし、甥夫婦の新しい出発を祝福することができて、喜びの1日でした。
斎藤乾一作陶展
2017年4月7日(金)から4月11日(金)
神戸・南京町ギャラリー蝶屋
兵庫県神戸市中央区栄町通2-8-10
tel.078-332-0623
web.http://www005.upp.so-net.ne.jp/chouya/