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高前田乾隆窯

〒988-0161
宮城県気仙沼市
赤岩高前田222

TEL.0226-23-6603

142回目の窯焚き

この地、気仙沼市内の西部山間地での作陶生活は、8月1日で満44年になりました。
一貫して登り窯と薪にこだわり続けた窯焚きの142回目は、今年10月22日と23日に焚き25日に窯出しをしました。

一つは、岩手県盛岡市に開設した穐吉敏子ジャズミュウジアムのモニュメントの制作です。
長年穐吉敏子さんと交流しミュウジアム開設に心血を傾けてこられた照井顕さんの希望により、照井顕さんのデザインになる陶板の焼成です。炭化ケイ素で作られた45センチメートル四方の棚板の上に直径55センチメートルの陶板を載せて1300℃の高熱をかけ、しかも不均等な薪の炎に晒されて誕生するのですから、多くの不安と失敗が脳裏をよぎりました。
幸い50センチメートル弱の作品2点を完成させることができました。
10月29日、ミュウジアムの照井顕さんに作品をお渡しして、一つの目標は達成しました。
11月11日の穐吉敏子さんと娘マンデー満ちるさんそして孫のニキータさんによる、盛岡市文化ホールでのコンサートに来日される穐吉敏子さんにもお目にかけられる事でしょう。

二つ目の希望は、初となる秋の林間作陶展の開催です。30年近く開催している林間作陶展は夏に1回だけ開催していますが、恒例の林間作陶展と呼ばれるのは春5月初めの頃の作陶展でした。
今年、長年の希望が実現することに気持ちを込めて焼いた新作品と、手元にある心に残っている旧作品を展示して、即売いたします。