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高前田乾隆窯

〒988-0161
宮城県気仙沼市
赤岩高前田222

TEL.0226-23-6603

149回目の窯焚きと林間作陶展

窯焚き2026

今年の4月18日と19日に本焼きをしました。

1978年にここ気仙沼市の西部の山里に登り窯を造ってから通算149回目の窯焚きになります。窯焚きは毎回状況が異なります。季節や窯の中に入る作品は当然のことですが、当日の天気と燃料の薪が大きく影響するのです。その上自分の判断力も年々弱ってきていることを自覚する事も要因です。

近年、何度かその判断の間違いが焼き上がり作品に現れていることを知り、今回は意識して30年くらい前の自分の考え感覚に戻って判断するように窯を焚きました。

窯焚きは焦って焚かないように、窯の温度を上げる攻め焚きは思い切って焚くように心がけ、火を止める決断も迷うことのないように自分に言い聞かせて2日に亘る窯焚きを終えました。

窯は焚いた分だけ冷まします。窯の焚き口、作品を積み上げた部屋の入口、そして排気口などは2日後の21日から積み上げた煉瓦を一つずつ取り除いて、部屋の3分の1程いったところで電灯で照らして中を確認しました。
良いように見えました。こうなると早く作品を手に取って見たくなるものですが、部屋の壁も作品も熱くて素手では触れる事ができません。

一つ一つの作品を手に取って、焼き上がりを確認できたのは午後からで、老いを気に病まず感覚を研ぎ澄ませて以前のような窯焚きをしたことが良い結果になっていることを確認することができました。

窯焚きを始めたころからの自分の考えは「火を恐れてはいけない。しかし侮ってもいけない。火も生きもの、窯焚きは火を導いていくもの」と心得て48年の間作陶してきました。

この48年の間に積み重ねてきた窯焚きの149回目の窯焚きの作品で、5月2日から6日まで当窯の林間において作品展を開催します。林間作陶展2026