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高前田乾隆窯

〒988-0161
宮城県気仙沼市
赤岩高前田222

TEL.0226-23-6603

気仙沼市民の森での風力発電計画

山から吹き矢が

今、気仙沼市民の間で風力発電計画が大きな関心事になっています。

市民の憩いの場となっている市民の森を中心に広大な市所有の山々に超大型の風力発電を、東京の東急不動産が10基建築するということです。再生エネルギーの必要性は誰もが理解している事ですが、自然を破壊してまで造らなければならないものでしょうか。

昨年の秋報道では知ったもののその全容の詳細は不明でした。いち早く向き合うべき、市民の生命を預かる指導者や市民の声を代弁すべき人たちにも、その対応に遅きに失した感があると思います。この重大な関心事項に対して立ち上がったのが一市民の松本まり子さんです。私費を投じての啓蒙活動や気仙沼市への要請そして市民に呼びかけての学習会は会を重ねるごとに多くなり、5月の学習会では100人を超すほどの関心事となっています。私は3回学習会に参加してその都度計画の無謀な事と市民にとってなんの利益にもならない事をを理解しました。

そして松本さんとともに、風力発電計画に反対する自治会や団体そして多くの市民への激励の気持ちを込めてこのポスターを制作しました。水彩印描「山から吹き矢が」は回転翼によって発生した低周波が山の麓に住まいする人々に襲いかかってくるという表現です。

安波山 あおげば高し
人しらぬ世になりいでて
ふる雨に みどりいやこく
ふく風に ちりをとどめず
ああ とうとし
山のすがた

これは気仙沼市立気仙沼小学校校歌です。安波山(あんばやま)は気仙沼湾頭にある、200メートルを少し超すほどの山ですが、成長する小学生にとっては大きな心の支えのような気持ちで歌ったものでした。

日本人にとって山は、本来、産業の場ではなく信仰や高い精神性を求める対象であり「そこに山があるから登る」という征服的な考えはなかったと思うのです。郷土の自然、文化を守り続けていく上ではかけがえのない美しい山々に、40階建ての建物のような風力発電は必要ありません!
市民の森での風力発電計画の中止署名チラシ市民の森での風力発電計画の中止署名チラシ2